編集ライターの仕事に意欲のある人材を募集しています。
そこで何回かに渡って、
ライターというお仕事の話を掲載したいと思います。
今回はその6回目です。
指名されるライターになるには、
いい文章を書けなければなりません。これは確かです。
では、いい文章って?
書く内容が一番ですが、
「読み心地のいい文章」であることも大切です。
読み心地が悪いと、最後まで読んでもらえないからです。
いい音楽に、魅力的なリズムとメロディがあるように、
いい文章にも、リズムとメロディが必要です。
イントロに何をもってくるか。
静かに始まるのか、びっくりさせるのか。
どこで区切るか。
本当に大切なことを、どのあたりで入れるのか。
長い文章なら、何回ヤマ場をもってくるのか。
最後に余韻を残すのか。
ライター自身が結論を導いて終わるのか。
新人ライターのうちは、
このリズムやメロディを、なかなかつかむことができません。
「いいな」と思える先輩ライターの文章を何度も読み、
素晴らしいと感じる映画、アート、音楽、小説などを繰り返し味わい、
一緒にいると胸がきゅんとするような相手と会話するとき、
ほんのちょっとでも心が動くようにいつも、いつも工夫するうち、
少しずつ力がついてきます。
旅行に行って、知らない人と話すのもいいでしょう。
文章を書いているだけでは、残念ながら行き詰まります。
たくさんのリズムやメロディを吸収した上で、
自分らしい表現を選び取ることが大切だからです。
いわゆる、あたりさわりのない言葉を並べていれば、
「読み心地のいい文章」が完成するのでしょうか。
べらんめえ調でも、完成度の高い文章は魅力的です。
芸術と呼ばれる分野は特に
「あたりさわりのない表現」で人の心を動かすことなどできません。
新聞のように、事実だけがセグメントされている場合でも、
読みたくなる文章と、そうでないものに分かれます。
「あたりさわりのない表現」は「ありきたり」。
「美しい」とは対極です。
ライターの文章も
「つまんないなあ」と思われたら、そこでおしまいなのです。
編集者として、ヘッドライターとして、
数限りない原稿をチェックしてきて思うのですが、
「いい原稿」は、ワードを立ち上げた瞬間から「美しさ」を放ちます。
まずは、すみずみまで行き届いている。
そして読む人にとってベストな読み心地となるように、
洗練されたリズムとメロディがある。
その完成度が「美しさ」につながるのでしょうか。
ここに明確な答えはなく、
「いい文章って何だろう」と、ずっと追究し続ける人だけが、
ライターを続けていけるとも言えそうです。
私もそのひとりです。
「いい文章は、すべからく美しい」株式会社これから
募集の対象となる方
○業界を問わず、就職した経験のある方。
○業界の経験・未経験を問いません。
○ワードを使っての入力ができる方。
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株式会社これから
chief executive officer 久保田説子