2017年7月7日金曜日

音に、やられる。牧 賢治監督作品「唾と蜜」

ライターの久保田です。
最近はコピーライターと呼ばれることも多い久保田です。
していることは、あまり変わりませんけども。

牧 賢治監督の映画「唾と蜜」の関係者試写会に行ってきました。

















予算20万円で初めてつくった前作が
国際映画祭で金賞を受賞。
想像することさえできないミラクルです。
短編とはいえ、
協力してもらえる人、機材、時間…何もかもが、膨大に必要なはず。
勤め人の身で、自主映画をつくるなんて、信じられない。
しかも今回のは長編なのです。


















「唾と蜜」。
ヒップホップの音と映像が、画面から飛び出してきそうでした。
目、耳というよりも、
心臓に直接くる感じです。
演奏だけじゃなくて、
うごめき、からまりあう人と人、感情や事実が、
かなりストレートに、心臓をめがけてくる感じです。

そういえば久保田は高校時代、音楽にはまっていたのでした。
既成の曲をバンド仲間と演奏するだけのやわーいやつでしたが、
音というものが、とろけるように甘かったり、
死にたくなるくらいヒリヒリするものだと、あのころ知った気がします。

大学時代、よく一緒に遊んでた友だちは、
8ミリフィルム自主映画の監督をしていました。
「ほんものを、妥協なくつくる」ことが、どんなにたいへんか。
「覚悟」という文字の意味は、彼女から教わった気がします。

社会人になってからずいぶんたつけど
「音」や「映像」はいまだに、
私に迫ってきます。

「生きてるって、
そんなやわなもんじゃないでしょう」
「生きてるって、
それは何のためなんですか」
「何をしてたら、
生きてるっていえるんですか」

それは、アタマでつらつら考えているだけでは、
わからないこと。

迫られて、やられて、ちょっとキツい思いをして、
それが次の一手につながったりします。

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