2017年9月8日金曜日

取材でもらった珠玉の言葉 その2 「いったいどこから話したらいいか、 まるっきりわからないんです」

久保田です。
最近、
ライターとしても、
コピーライターとしても、
たくさんお問い合わせをいただいています。
いつも新鮮な気持ちで
お仕事させていただいています。
ありがとうございます!

以前から
経営者の方に取材をすることが多いです。
規模の大小に関係なく、
業種にも関係なく、
経営者の方のお話は、たいていスリリングです。
ぜんぶ責任をとる立場ですから、
お話の内容がアタマからやなく、
オナカの底から出ていることも、よくあります。

こないだヒアリングをした経営者の方は、
「それではまず、
どんな内容を掲載したいか、
ざっくりと教えていただけますか」とお尋ねすると、
ちょっと間を置いて、こう言いはりました。

「いったい、
どこからお話をしたらいいのか、
まるっきりわからないんです」

その日はその会社のパンフレットをつくるための
ミーティングで、
どんなパンフをつくりたいか、
教えてもらうためのヒアリングがメインでした。

私、もう、すごくね、
うれしくなってしまいました、これ聞いて。
で、
「はい、
もう、どこからお話しいただいても
ぜったいに大丈夫ですから、
どこからでもお話しください。
どこから話されても、
かならずゴールに着きますから」と返しました。













そうなんですよー。
話すことがすんなり出てこないときって、
伝えたいことが
たくさんあったり、
気持ちが強かったりするものです。
そういうアツい状態を
ご自身では
「混乱してて、話題があっちこっちいってて」と
感じてしまわれるかもしれません。

でも実際には、
そういう勢いのある状態のほうが
だんぜん魅力が伝わってくるものです。
言いたいことも、
ちゃんと受け止められるものです。
アツい気持ちを閉じ込めて、
整理整頓してしまって、
きれいな言葉だけを選ぼうとすると、
狭く、きゅうくつになってしまい、
かえって魅力が伝わってきません。

それじゃ、ぜったい残念なんですよ、
パンフレットは報告書じゃなくて、
出会いの扉なんですから。

この世には、
言いたいことがあってパンクしそうだけど、
どうやって言葉にしようかと、
迷っている人がきっとたくさんいると思うんです。

お手伝いできることは、
まだまだあるんじゃないかな。

取材やヒアリングでは、
ほんっといつも勇気をもらいます。

だから今日も、明日も、
私は直接、お会いしにまいります。