編集ライターの仕事に意欲のある人材を募集しています。
そこで何回かに渡って、
ライターというお仕事の話を掲載したいと思います。
今回はその5回目です。
ライターになるには、
広告や編集のプロダクション=制作会社に入社するという道があります。
ウェブコンテンツ、パンフレット、雑誌など
制作している内容は会社によってさまざまかもしれませんが、
マスコミュニケーション系の制作をしているという点では、ほぼ同じです。
会社に入るのではなくて
「未経験からフリーライターになりたい」という人も、意外と多いようです。
ただ、
社会人経験の浅い人には、あまりおすすめできません。
フリーとは「経営者である」ということです。
ライター未経験でも、他の分野で経験を積んでいれば別ですが、
ライターとしても社会人としても「初心者」では、続かないことが多いです。
ライターの仕事は、
「文章を書くこと」と思われがちですが、イコールではありません。
学校の先生の仕事が「授業をすること」だけではないのと似ています。
「教育」が授業だけで成り立たないように、
ライターの仕事も、ただ「文章を書く」だけでは成り立ちません。
ライターの仕事は、マスコミュニケーション、
「広くたくさんの人」と「伝えあい、理解しあうこと」そのものです。
文章を書くのは、その主な表現手段だからというだけです。
たとえばターゲットである「広くたくさんの人」について理解するのも仕事のうちです。
また「伝えあい、理解しあう」には、
何を、いつ、どこで、どうやって伝えるのかがとても大切。
ほとんどの場合、文章だけで成り立つことはなくて、
ウェブコンテンツならデザインやリンクが重要でしょうし、
パンフレットや雑誌なら、写真やイラストが重視されるかもしれません。
ライターは、そのいずれもと関わります。
「文章だけ書いていればいい」と思っていては、
指名されるライターになるのは難しいです。
「コミュニケーション」の壁を乗り越える必要も出てきます。
伝わっていない、先に進まない、折り合わない。
制作したものがターゲットに受け止めてもらえるかどうか以前に、
ともに仕事を完成させるべき相手との距離を感じることさえあります。
ライターにとって「ベストな文章」が却下されることもあります。
依頼された内容の、矛盾に気づくこともあります。
でも、それをともに乗り越えなければなりません。プロですから。
私は会社員、フリーランスを経て、今に至ります。
これまで一緒に仕事をしてきたスタッフがいなかったら、
ライターを続けることができたとは思えません。
チームで仕事をすることには、いつも大きな可能性を感じます。
指名されるために必要なことは、すべてスタッフから学んでいるとも思います。
指名されるライターであり続けたいなら、
どんなチームで育つのがいいのか、考えてみてください。
私もいまだに、
自分がどんなチームで育つのがいいのか、考え続けています。
「人がひとりでできることなんて、たかがしれている」株式会社これから
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株式会社これから
chief executive officer 久保田説子