2015年10月30日金曜日

中務慈子さん(グラフィックデザイナー)


これからコラボ第3回は
グラフィックデザイナーの中務慈子(なかつかさ いつこ)さんです。
行政の広報誌などで、
何度か一緒にお仕事をしました。
「これは…
お尋ねしていいかどうかわからないのですが…」と、
ものすごく遠慮がちに、
私たちが気づかない大事なことを
発見して教えてくれる、繊細なデザイナーさんです。

株式会社これからの年賀状は、
毎年お願いしています。
うちのキャラが映えるようなデザインを
いつも考えてもらって、いつも仕上がりが楽しみです。

今回、
サイトのリニューアルにあたり、
キービジュアルの作成をお願いしました。
いっぱい案をもらって、びっくりしました。
繊細なのに、デザインは大胆です。

リニューアルは、年明け予定です。
ぜひチェックしてください。

2015年10月26日月曜日

國森康弘さんのお話

フォトジャーナリスト國森康弘さんのお話を聞きに行ってきました。
場所は小学校の体育館で、
その学校の6年生が全員参加することになっていました。

いのちつぐ「みとりびと」。

これが、一番大きいタイトルです。
「こりゃ、むつかしいかな」というのが、第一印象でした。
小学校6年生に、どのくらい響くのかな。

ただ…
タイトルと一緒に、
身内をみとる少女の素朴な表情が大きく印刷されていました。
写真って、つよいな。
こういうシーンから入れるなら、むつかしくないかもしれない。
「むつかしくても、小学生に知ってほしいことやなあ…」
とも思いました。

國森康弘さんは神戸新聞記者から、
イラク戦争をきっかけに転身し、
フリーのフォトジャーナリストになった方です。

お話の間も、
國森さんが撮影した写真が次々とスクリーンに映されました。
戦争に巻き込まれる子ども。
貧困のせいで命を落とす子ども。
東日本大震災の被災地で家族の遺体を探す人たち。

主題については
20代でガンが全身に転移した男の人とその家族、
小4で天国に召された女の子とその家族、
寿命をまっとうしたおばあちゃんとその家族の、
「あたたかなみとり」が紹介されました。

印象的だったのは、
國森さんが丁寧に言葉を選びながら、静かに語っていたことです。
人の死を取材するのは、とても重い仕事です。
誰かに伝えれば、その影響力は大きいでしょう。
こころへの作用が、よく転ぶこともあれば、悪く転ぶ可能性だってある。
それでも、伝えなければ何も始まらないし、変わらないです。
國森さんの言葉には、覚悟がこめられていました。

小学生って、こういう講演は苦手なんじゃないかな。
私はそう思っていたのですが、
講演の最後に、みんなの前で質問した子がいました。
「國森さんは、どうして記者をやめて、イラク戦争の撮影に行ったのですか」
確か、そんな内容だったように思います。
戦争で人が死ぬ。
ぼくはそれを直接とめることはできない。
写真を撮影して伝えることで、
戦争が子どもたちの命を奪っていることを知ってほしかった。
國森さんは、そんな風に答えていました。

会場を出ると、数人の男子がつるんで、おしゃべりをしてました。
顔見知りの子もいて「おっす」という感じやったんですが、
そのひとりが
「おれ、途中で泣きそうになったわー」と、つぶやいてました。
家では、号泣していた子もいるそうです。

大人が子どもに、何をどう伝えるのか、
「採算ベース」だけではなく、しなきゃならないことがあるなあと
しばらくの間、考えていました。


2015年10月24日土曜日

小森利絵さん(フリーの編集・ライター)

これからコラボ第2回は
編集・ライターの小森利絵(こもり りえ)さんです。
株式会社これからが法人化する前、
うちのオフィスで一緒に働いていました。
株式会社これからという社名をつけるとき、
一緒に考えてくれたのも彼女です。
いまはフリーの編集・ライターで、
株式会社これからホームページのリニューアルを
ウェブデザイナーとして担当してもらっています。

かつて堺市が発行する冊子作成のオファーが入ったとき彼女は、
「まずは堺市に、行ってきていいですか」と言いました。
ちゃんと目で見て、聞いて、空気をすってから仕事をはじめよう。
誰にでもできるようで、実はなかなかできないことです。

今はフリーペーパー、ツイッター、ブログなどで、
「ちゃんと実感したこと、目で見てきたこと、会った人のこと」を
休みなく発信しています。
誰にでもできるようで、実はなかなかできないことです。

社会がふくんでいる、どうにもこうにもならない、
よわさ、くるしみ、つらさなどについても正面から見つめ、
決して無理やりではない方法で、それが変わっていくタネをまきつづける。
誰にでもできるようで、実はなかなかできないことです。

いつでも無垢に戻れる、
だからいつまでも最強です。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~loopdraw/

2015年10月21日水曜日

ワタシ流「情報収集術」~市川の場合

これからマネージャーの市川です。

久保田より、身にあまるカテゴリータイトル
「マネージャー市川のリサーチ玉手箱」
をさずかってのブログ初回ということで、
ワタシ流「情報収集術」をご紹介したいと思います。

「情報収集術」などとたいそうなテーマをかかげて
自分からハードルをあげていますが、
具体的な方法をお知らせする前に、
情報収集の目的を先に明らかにしておきますね。

まず、マネージャーとして、
みずからの実務上必要な情報をインプットすること、
それに加えて、忙しくて、
必要最小限のリサーチ時間しか取れない
制作スタッフにかわって、
役立つ情報、刺激を与える情報を
探し出して共有する、
これが一番重要な目的です。

質の高いアウトプットのためには、インプットはかかせません。
制作スタッフに、仕事でいいアウトプットをしてもらうために、
必要なインプットのサポートをする、
マネージャーとして、重要な仕事です。

ネットの普及で、情報過多の現在、
自分の欲しい情報だけすくいだすのは、至難の業。
ただやみくもに情報を集めるだけでは、
かなりのムダ時間を消費してしまいます。

欲しい情報を効率的に集めるには
どうしたらいいのか。
そこでたどり着いたのが、Twitterの活用です。
方法はいたってシンプル。
自分が必要とする情報収集のアンテナと方向性が同じ
情報を発信する人をフォローする、
それだけです。
これでTwitterが、自動的に取捨選択された
情報を教えてくれるツールに早変わりです。
興味のあるネタがどんどん集まってきます。

とはいえ、誰かのツイートを読むこと=情報収集
というわけではありません。
フォローしている人がオススメしている記事や、
リツイートしている情報のうち、さらに自分のアンテナで
ビビッときたものを拾っていくと、
高確率で欲しい情報がヒットします。
もちろん、ツイート自体に思考のヒントが
隠れていることもあります。

アカウント登録しているビジネスサイトやニュースサイトも
サイトのトップページから欲しい情報を探すのではなく、
公式アカウントやサイト運営者をフォローすることで、
Twitterスタートで、ほしい情報を拾い上げることができます。

ほかにも、ポータルサイトのトップニュースで
ざくっと時事ネタをチェックしたり、
Facebookで流れてきた情報でよさげなものをチェックしたり、
ということも余裕があればやりますが、
朝イチでチェックするのは、Twitterです。

星の数ほどある情報の中から
自分の欲しいモノに効率的にたどりつく手段としては
とても有効な方法だと思います。

今のところ、フォロー数は37なので、
リストで管理するなどしなくても
すべてに目を通してちょうどいい量です。

もちろん、もっと、いい方法があるよって方も
たくさんいらっしゃるとは思いますが、
「自分にとって最適な方法」が一番だと思うので、
数ある中の一つの方法と考えていただければと思います。

今後は、teamこれからのマネージャーとしての視点で
リサーチした情報をご紹介していきたいと思いますので
どうぞよろしくおねがいします。


2015年10月20日火曜日

「ライター転身講座」を開始します


ライターに転職したい方へ

関西の編集プロダクション「株式会社これから」では、現在ライターを募集中です。
そこでライターに転職したい方に向けて、インターンシッププログラムを用意しました。
ライターという仕事について、理解の深まるプログラムばかりです。
一度、トライしてみませんか。ご連絡をお待ちしています。

○対象
就職した経験を持つ方※業界、職種は問いません。

○プレプログラム
「あなたの文章を、添削します」
現役ライターが課題を出し、ご提出いただいた文章を添削します。
課題についてのコミュニケーションは、すべて、メールか電話です。
課題についてのやりとりをする間に、
ライターの仕事についての質問も受け付けます。

○プログラム1
「1日体験インターンシップ」※無給
※参加の可否は、プレプログラムで判断いたします。※要履歴書
事務所にて、ライターの仕事を体験していただきます。
ライターの仕事についての質問も受け付けます。
1日体験としていますが、期間は相談に応じます。

○プログラム2
「アルバイトインターンシップ」※有給
※参加の可否は、プレプログラム、プログラム1で判断いたします。※要履歴書

以上です。
ご質問、ご応募はお気軽に。
TEL:06-4961-5565 
お問い合わせフォーム:http://www.corecara.co.jp/form.phtml

2015年10月16日金曜日

志水真紀さん @テクノス西日本株式会社 (ウェブプロデューサー)

これからコラボ第1回は
なんでもできるウェブプロデューサーの
志水真紀(しみず まき)さんです。
株式会社これからホームページの生みの親です。
最初の立ち上げにも、リニューアルにも、
志水さんのエネルギーが注入されています。

なんでもできる…というのは、
ウェブに限らず、ちょこっとしたチラシから
島の未来を変えてしまうようなプロジェクトまで、
どれもこれも楽しくしてはるから、
そこに線引きなんてないなあ♪と感じるからです。
それでいて、マルチだとか総合だとか
そういう表現が似合わない、
人としてのやわらかさが彼女の魅力です。

志水さんの「それ、いいですね!」には、ものすごい破壊力があります。
マンネリをぶっとばし、
周囲の価値観を塗り替えてしまいます。
志水さんの「それ、もういちど考え直してみませんか」は、
底なしの愛にあふれています。
これを言うとき、志水さんのテンションは、もはやビジネス以上です。
クライアントのためを思って、辛口とわかっていて、あえて伝える。
「クライアントのためを思っているよ」と口で言う人はたくさんいるかもですが、
志水さんの辛口は、ほんまに沁みわたり、クライアントを前向きに方向転換させ
ます。
もちろん、やってよかったと後で思い知る方向転換です。

そして…
「久保田さん、山森さん、またまた紹介したい人がいるんですよー!」
のりたくなる誘いを次々思いつく、天性のプロデューサーです。

http://www.technoswest.co.jp/

取材に大切なこと

こんにちは、ライターの山森です。

これからライターの仕事についての魅力を
熱くお伝えする記事を書いていきたいと思います。

初めて原稿を書いてから、まだ3年。
若手ならではの目線で綴っていきますので、
ライターを志す人、
「ライターって何?」という方のご参考になれば幸いです。

初回は、ライターと取材について。

取材とは、何でしょうか?

ライターになりたてホヤホヤのころ
「取材ってどんな感じ?」とワクワクしたのを覚えています。
そしてうれしいことに、
取材が始まるワクワク感は
今も、変わりません。

100人に取材しても100通りの原稿になっていくから、
いつも新しいことに挑戦する感覚を味わえます。

取材とは、媒体に合った質問を投げかけ、答えをもらうこと。

シンプルなやりとりのようで、話が広がったり、
時には逸れたり、行きつ戻りつ、
言葉の海に深く深く潜っていくように感じられます。

取材の際、
私がライターとして一番大切にしているのは、
取材対象者に「なる」こと。

ライターになってまもなく、取材は緊張の連続でした。
失礼なく対応できるか、
聞き逃している取材項目はないか、
原稿になるほどのボリュームはあるか……。
「これで書ける?」と、いつも不安。

しかしだんだんと、もっと肝心なのは
目の前の取材対象者とぴったりシンクロすることでは、
と考えるようになりました。
それが「100人いれば100通りの原稿」にできるかどうかの
分かれ道だと感じはじめたからです。

たとえば仕事についての取材で
対象者に「なりたい」と想像すれば
「なぜ、この仕事を選んだのか」
「どんな時にやりがいを感じるのか」
「これから、どこに向かうか」に一本、筋が通って見えてきます。

また一見、取材項目には
関係のない会話や雰囲気から人柄を感じることで
「この仕事に就けてうれしい」がどれほどの感激か、
「将来こうなりたい」がどれほど大切な夢か、
気持ちの片鱗を共有させてもらえる気がします。

取材対象者の魅力、悩み、これからについて
あふれるほどの興味が湧くと、
その後の原稿がもっと重厚に、もっと読み応えのあるものに。

“イタコ”ではないですが、
取材対象者が書いたかのような、
読者が会ったかのように思える原稿が私の理想です。

ライターと原稿の格闘については、また次回。

ご覧いただきありがとうございました。