2015年4月8日水曜日

指名されるライターになるには/ライターの仕事とは 第12回

関西の編集プロダクション「株式会社これから」は、
編集ライターの仕事に興味のある人材を応援しています。
そこで何回かに渡って、
ライターというお仕事の話を掲載したいと思います。
今回はその12回目です。


「どうしたら、文章を書くのがうまくなりますか?」。
ライター志望の方以外からも、結構よく聞かれます。
…知りたいなあ、私も…。

ライターになりたての頃、
私のまわりにはカメラマン、デザイナーをはじめたばかりの人が
たくさんいました。
その中に
尊敬するデザイナーさんの制作した作品を
まるで模写するように真似しながら練習している人がいました。

私も、その人の気持ちがよくわかります。

私の場合、お仕事をもらっている雑誌のライターさんで、
最も優秀と言われている人の文章を、
憶えるくらい読んでいました。
雑誌によって、好まれるテイストやテンポが違うから、
「この雑誌だったら、この人」なんて狙って読む。
かっこいい表現を他誌で見つけたら
「私の書いてる雑誌には、ちょっと冒険だけど…」と思いつつも、メモっておく。

いざ自分が書くときには
「この人みたいには、書けてないよなあ…」と悩み、
それを意識すればするほど、
1本の原稿に時間がかかって、かかって、かかって、
かかりまくっていたのを覚えています。
ずっと見ていると目が慣れてしまって、
正確に判断できなくなるから、ほかのことして忘れてからもう一度。

雑誌だけじゃなく、電車の中吊りにも、
ホームページにもブログにも、
日常会話の中にさえ、参考になる文案はうじゃうじゃしてます。
すてきな表現を見つけたら
「やられた!」とか「もらった!」とか、
勝手につぶやいて、へんな人になったりします。

このあいだ初めて知ったんですが、
「真似」って「学ぶ」と同じ語源なんだそうです。

どんなに真似してみても、パクリになったりはしません。
作家なら「パクリちゃうの」と言われるかもだけど、
ライターは扱う内容で文章が変わってしまうから、
パクリになりようがないんです。

「私からは、いいと思うとこだけ吸収すればいいから。
どんなに忠実に真似したつもりでも、
久保田2号になったりは、絶対にしないから」。
うちのスタッフにも、そう言うようにしてます。

読んで書いて、また読んで書く。
キャッチボールと素振りの、繰り返しって感じでしょうか。


「食べるように読んだ文章が、やがて栄養になる」株式会社これから


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株式会社これから
chief executive officer 久保田説子

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