2015年10月16日金曜日

取材に大切なこと

こんにちは、ライターの山森です。

これからライターの仕事についての魅力を
熱くお伝えする記事を書いていきたいと思います。

初めて原稿を書いてから、まだ3年。
若手ならではの目線で綴っていきますので、
ライターを志す人、
「ライターって何?」という方のご参考になれば幸いです。

初回は、ライターと取材について。

取材とは、何でしょうか?

ライターになりたてホヤホヤのころ
「取材ってどんな感じ?」とワクワクしたのを覚えています。
そしてうれしいことに、
取材が始まるワクワク感は
今も、変わりません。

100人に取材しても100通りの原稿になっていくから、
いつも新しいことに挑戦する感覚を味わえます。

取材とは、媒体に合った質問を投げかけ、答えをもらうこと。

シンプルなやりとりのようで、話が広がったり、
時には逸れたり、行きつ戻りつ、
言葉の海に深く深く潜っていくように感じられます。

取材の際、
私がライターとして一番大切にしているのは、
取材対象者に「なる」こと。

ライターになってまもなく、取材は緊張の連続でした。
失礼なく対応できるか、
聞き逃している取材項目はないか、
原稿になるほどのボリュームはあるか……。
「これで書ける?」と、いつも不安。

しかしだんだんと、もっと肝心なのは
目の前の取材対象者とぴったりシンクロすることでは、
と考えるようになりました。
それが「100人いれば100通りの原稿」にできるかどうかの
分かれ道だと感じはじめたからです。

たとえば仕事についての取材で
対象者に「なりたい」と想像すれば
「なぜ、この仕事を選んだのか」
「どんな時にやりがいを感じるのか」
「これから、どこに向かうか」に一本、筋が通って見えてきます。

また一見、取材項目には
関係のない会話や雰囲気から人柄を感じることで
「この仕事に就けてうれしい」がどれほどの感激か、
「将来こうなりたい」がどれほど大切な夢か、
気持ちの片鱗を共有させてもらえる気がします。

取材対象者の魅力、悩み、これからについて
あふれるほどの興味が湧くと、
その後の原稿がもっと重厚に、もっと読み応えのあるものに。

“イタコ”ではないですが、
取材対象者が書いたかのような、
読者が会ったかのように思える原稿が私の理想です。

ライターと原稿の格闘については、また次回。

ご覧いただきありがとうございました。