2013年1月4日金曜日

命の灯がともるところ

昨年は介護施設の取材が多く、
しかもかなり印象深かったです。

認知症って、今、ものすごい勢いで増えています。
「あっ」と気づいたら、
誰だって、なっている可能性があるんです。
でも、
なのに認知症になった人に対して、多くの人が、やさしくなれない。
仲のよかった家族ですら、
やさしくなれないものなんだそうです。

たぶん認知症になると、
記憶が危うくなるだけじゃなく、大人とは思えない行動もあったりするから。
ショックを受けて、
ひどい場合は顔も見たくなくなってしまう。
でも、だったら、
「やさしくなれないもんなんだあ!!」から始めるしかないですよね。

認知症の方ご本人や、家族さん、
施設の方々と話していると、こころって本当に不思議。
「やさしくなれないもんなんだあ!!」とわかったら、
それでも何かできることはないか、
案外前向きになれたりします。
そうか、完璧は無理なんだった、人間なんだから。
でも、できることを探すことはできます。
介護のプロなら、よけい、できることをたくさん探せる。
ただそばにいて、笑ってうなずくだけでも、
「もっとしゃべってみたい」と、生きる意欲をくすぐるものみたいです。

取材で話を聞いてるんだけど、
コミュニケーションの原点を
勉強している気持ちになります。

0 件のコメント:

コメントを投稿