2019年9月13日金曜日

記憶の引き出し~単行本のお手伝い~

久保田です。

いま、単行本執筆のお手伝いをしています。

これまで何冊か、
自分の名前で出したり、
編集や執筆のお手伝いをしたりしてきました。


















テーマは「仕事」が多く、
とくに今回のは、ビジネス書どまんなかです。

私がしているお仕事の大半は、
ご紹介からスタートしています。

今回の単行本は
20年ほど年賀状のやりとりだけだった
かなり以前のクライアントさんと東京で再会し、
さらに
その方からの発注ではなくて、
知人をご紹介くださって成立したのでした。

お仕事のめぐりあわせって、
なんて数奇なものなんでしょうか…

私は記憶力があまりいいほうではありません。
どちらかというと、
いっぱい考えて前に進むほうなので、
考えているうちに頭がつかれて、
大半を忘れてしまうみたいです。

なのに、
「この人と、もう一度、お仕事ができたらな」というイメージは、
何年たっても消えることがありません。

具体的に
こう言ってもらったからとか、
こんな仕事の仕方だったからとか、
そういうのは、ほとんど忘れてしまってるんです。

でもその人の名前を見ると、
「この人と、もう一度、お仕事ができたらな」と
必ず引き出しがあきます。
いったい、どこに入っているのだろうか。

取材ノートも同じで、
数年、数十年たった昔のノートを見ても、
取材したときのことを思い出すことが大半です。
はじめての取材から30年以上たっているので、
すでにアタマは満杯だと思うんですが、
見たとたんに、大切なことだけは思い出します。
自分にとって大切なイメージだけは、
どこかにしまってあるんでしょうね。

単行本だけでなく
いろんなお手伝いをしています。
ウェブが多いけど、パンフレットもあります。

私が書いた記事を読んだ人は、
読んだことをすぐに忘れてしまうでしょうけど、
大学に入ったり、就職したり、
会社を創業してずいぶん経ってから、
「あのとき読んだの、きっかけだったなあ」と
思い返してもらっているかもしれないですよね。

読んだ人の記憶に
大切にしまってもらえるかどうか、
単行本の仕事はとても長丁場だけど、
そんな気持ちを持ち続けたまま
取り組んでいきたいと思っています。